2004年 11月 20日

体罰?

 不顾日本多数民众的反对 日本自民党执意修宪(民衆の反対を顧みず 日本自民党が憲法改正へ)というニュースも面白そうですが、これは日本語で読めばいいかな、ということで中国の未来、さらには世界の未来にも影響を及ぼす中国の教育事情の中からニュースを一つ、タイトルは
  少年被罚站失踪7月后惊现尸骨 家长告学校失职
 罰を受けた少年が失踪 7ヵ月後に死体で発見 親が学校を告訴
 「罚站」というのは「(廊下などに)立たされること」、ですが日本語で短い表現の名詞があったかどうか思い出せません。

 では経過を
  2003年9月26日晚,贵港市郁江学校值日老师到学生宿舍,发现初中二年级学生黄小伟等6位同学离校。次日早操,学校领导强调安全纪律,要求前日晚擅自离校的同学到办公室说明原因,并处6名学生当众罚站4分钟。
 2003年9月26日、貴港市の郁江学校の当直教師が学生寮に行くと、中学2年生の黄小偉など6名がいないことに気づいた。次の日の朝礼で学校側は安全と規律を強調し、前夜勝手に外に行った生徒を職員室に呼び、罰として他の生徒の前で4分間たたせた。
 予備知識ですが、中国は全寮制の学校がそこらじゅうにあります。

  9月29日下午第二节课下课,黄小伟说牙痛头痛要请假回家吃药,校长签字批了假条。然而,黄小伟离开学校后再也没有回来。黄小伟生不见人,死不见尸,学校十分着急,黄小伟父母更是终日以泪洗面。
 9月29日、午後の2時間目が終わると、黄小偉は歯が痛いので家に帰って薬を飲むといい、校長から許可をもらった。ところが黄小偉は家に向かった後、学校には戻らなかった。黄小偉の消息はこれ以来きっぱり途絶えてしまい、学校側は慌て、両親は涙を流す日が続いた。

  2004年5月5日中午,3个男孩在郁江学校旁的一个山洞玩耍,意外地发现洞内竟有一堆尸骨,头部浸在水里,身上的红色T恤衫尚未腐烂。3个男孩吓得魂不附体跑出洞外。
 2004年5月5日の正午、3人の男の子が郁江学校の近くにある洞窟で遊んでいると、骸骨を見つけた。頭部が水につかっており、来ていた赤いTシャツはまだきれいに残っていた。男の子たちは驚いて洞窟から跳び出した。

  经法医检验,确认尸体就是失踪7个多月的黄小伟。死亡原因为从山洞顶部坠落,头部先着地死亡,排除了刑事案件的可能。
 検査の結果、死体は7ヶ月失踪していた黄小偉のものと確認された。死因は洞窟のなかで頭から落ちたことで、他殺の可能性はない。

  为儿子之死,黄小伟之父黄伟成多次找到学校要求赔偿,都被学校以没有任何责任为由拒绝。黄伟成夫妇只好以学校体罚学生,负有教育不当、管理失职为由,将学校告到了法院,并索赔17万多元。
 黄小偉の父親、黄偉成は息子の死は学校側に責任があるとして賠償を求めたが、学校側は責任がないとして拒否した。しかたがなく黄偉成夫婦は体罰を行い、教育に落ち度があり、管理が不全だとして学校を告訴し、17万元を超える賠償請求を起こした。
 17万元は約215万円。

 で、一審の判決ですが、死亡については黄小偉自身が主な責任を負うこととし、罰則に関しては
  学校对违反学校纪律的黄小伟进行批评教育,这是其职责范围,但是,对黄小伟罚站就有所不当,以致黄小伟精神受到一定的打击借故请假离校,最终因进入岩洞不慎跌落死亡,对此,学校存在一定过错,应承担一定的民事责任。法院判决学校赔偿黄伟成夫妇死亡赔偿金等共计10575元,精神损害抚慰金3000元。
 学校側が学校の規律に違反した黄小偉を批判し、教育するのは学校の職責の範囲だが、黄小偉を立たせたのは不当な面があり、このことが黄小偉の精神に影響を与えたために、学校に休暇届を出し、最終的に死亡にいたったことから、学校側にも過ちがあり、一定の民事責任を負う。裁判所は学校側が黄偉成夫婦に死亡賠償金など合計10575元と精神損害慰撫金3000元の支払いを命じた。
 10575+3000=13575元ということは約17万円。17万元の請求に対して17万円の賠償ですか。おおよそ8分の1ってことですね。
 黄偉成夫婦は上訴しました。

 この判決で興味深いのは罰として生徒を立たせることは学校側に落ち度があるってことですね。立たせるだけでだめなのか、みんなの前に立たせて恥をかかせることがいけないのかは判決文を読んでみないとわかりませんが。
 ただ中国では体罰がひどいですから、この判決だけでも体罰の抑制という面で大きなプラスになるとおもいます。

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by wowow_turk | 2004-11-20 17:33 | 中国のニュース


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